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2012.08.2118:23

チャンネル13.



今日はカラスについての考察を細川博昭著『身近な鳥のふしぎ』(サイエンス・アイ新書)から引用させて戴く。ちょっと長いけど・・。

 第一章 身近な鳥 p56.

~ハシブトガラス~ L57cm 知性がもたらす高い生活力

 カラスが好きだ。巣がある樹の近くで襲われかけたこともあるが、そうしたカラスの行動に怒りや困惑を感じたことはない。それは、生物として、ごく自然な警戒行動だと思うからだ。もちろん、彼らの姿に不吉さなどを感じたこともない。
 大きな都市の中心部に多く棲み、「カア-カア-」と澄んだ声で鳴いているのがハシブトガラス。歩くとき両足を揃えるようにしてピョンピョン歩く(ホッピングする)のも彼らの特徴の1つだ。その黒い羽毛は、光線の加減で群青から深緑の光沢を見せる。
日本国内に暮らす鳥のなかでもっとも脳が発達しているのはハシブトガラスである。カラスが知的であることは古代からよく知られていて、日本神話のなかにも天上(高天原)の神の使いとしてヤタガラスが登場したりする。なお、ヤタガラスが3本足というのは完全な誤解で、『古事記』などにそういった記述はない。3本足のカラスの原点は中国の神話で、太陽の中に棲む聖なる鳥(=カラス)が3本足だったことに由来している。
 カラスはのちのために余った食料を隠しておく「貯食」という行動をする。当然、記憶力はよく、嫌なことをされた人間のことも忘れない。あとで見つけて、「しかえし」をしたりする。こうした行動も、発達した脳のなせるわざである。
 ハシブトガラスは、もともとは熱帯から亜熱帯のアジアのジャングルに暮らす鳥だった。それが日本では、すっかり都市の鳥として定着した。都市には餌が豊富で、競合する強い相手がいなかったことが大きい。日本にいる亜種は4種で、対馬、琉球諸島、八重山諸島にそれぞれ、チョウセンハシブトガラス、リュウキュウハシブトガラス、オサハシブトガラスが分布する。

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p58~ L50cm 自動車にクルミを割らせることでも有名

~ハシボソガラス~

 ハシボソガラスは昔から、人間のそばに暮らすことで食料を得てきた。完全な雑食で、生き物の肉も食べれば、木の実も食べる。人間が捨てた食材も、もちろん彼らにはごちそうだ。「ゴンベがタネまきゃ、カラスがほじくる」という歌もあるが、ここで登場するカラスもハシボソガラスである。彼らはハシブトガラスのようにホッピングをせず、左右の足を交互にだして歩きながら、植物のタネや新芽をついばむ。ハシボソ、ハシブトともに雑食だが、ハシボソのほうが植物系の食材を多く食べているようだ。
 仙台地方では自動車にオニグルミを轢かせて割って食べることが知られているほか、北海道から東北の沿岸に暮らすハシボソガラスには、海で採った貝類を岩やコンクリートの上に落とし、割って食べるようすも観察されている。脳の大きさではハシブトガラスが勝っているが、行動が見える知性という点では、ハシボソガラスのほうに軍配が上がるようだ。 ハシボソガラスとハシブトガラスが違う鳥として認識されたのは江戸時代のこと。それ以前は、どちらもただのカラスだった。両カラスはクチバシの太さと前頭部の盛り上がりの有無で区別がつくが、慣れないと違いがよくわからない。むしろ、鳴き声と鳴いているときのポーズのほうが見分けやすいかもしれない。
 体を揺らさず、どちらかといえば澄んだ声で鳴くのがハシブトガラス、どちらかといえば濁った声で鳴くのがハシボソガラスだ。地上を歩く姿が確認できたなら、ホッピングの有無などでも確認することができる。ちなみにハシブト、ハシボソともに雌雄同色。ともに光沢のある漆黒で、人間の目にはオス・メスの違いがまったくわからない。

(生活)

 かつてはもっとも人間の生活に近いカラスだったが、日本では大都市圏を中心にその座をハシブトガラスに奪われ、近隣の林などで暮らす個体が増えている。残飯(生ゴミ)への依存度はハシブトより低い。

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『スズメの少子化、カラスのいじめ』(安西英明著)から~

*カラスの体重は600~800gでうち脳重は10gあり、これは鳩の4倍に当たる。

(脳の神経細胞数)は推定:

ハシブト=約2億3千万個
カ   モ=6千数百万個
スズメ =2千万個 とされている。

*鳩とキンカチョウは哺乳類のように下を向いたままゴクゴクと水を飲める。(←ハトについては私もその豪快な飲みっぷりを毎日目撃している。)カラスは一旦顔を横向きにして水面から水を口内に入れ、それから顔を上向きにして水を喉に通す。
*鳥は原則として葉っぱは食べない。葉の繊維質は哺乳類でも消化出来ない。哺乳類が葉を食べられるのは長い腸内に住む細菌群のお陰である。

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